7月 2022

ビールと発泡酒の違いとは?

ビールと発泡酒の違いとは?

こんにちは、メイクラフトです。7月も中旬になりましたが、先日近くの公園から蝉の鳴き声が聞こえてきました。いよいよ夏が始まる そんな気配を感じました。体力が消耗しやすい季節ですので、くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。さて、前回は「土用の丑の日に飲みたいビール」というテーマで、土用の丑の日におすすめしたいビールをご紹介しました。さて、今回は「ビールと発泡酒の違いとは?」と題して、ビールの定義についてお届けしたいと思います。 普段、缶や瓶ビールのラベルを見ると味はビールなのに発泡酒?と思われた経験があるかもいれません。発泡酒については大手ビールが長らく商品開発に力を入れてきたこともあり、新ジャンル(第3のビール)としてご存じの方も多いかと思います。具体的にビールと発泡酒は何が違うのか?と疑問に持つ方も少なくないと思います。この違いを説明するために、ビールが何からできているのか見ていきたいと思います。 ビールは水、麦芽、ホップ、酵母を主原料として作ります。そして日本の酒税法ではアルコール度数が20%未満の物で、①麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの、②「麦芽の重量が全体の50%以上であること」、③「指定された副原料については麦芽に対して5%未満まで使用可」と定められています。この③の指定された副原料が品目が2018年に拡大され、多種多様なそれまで発泡酒だった飲み物がビールに定義されるようになったのです。※麦芽比率も67%未満~50%未満に緩和されました。 副原料というのは、味の調整や香り付けを目的に使用することが多く、どのような副原料を使用するかで完成するビールの香りや味わいが変わります。副原料として認定されている分るは大まかに①果物類、②コリアンダーなど③ビールに香り又は味を付けるために使用する物としてハーブや香辛料などになります。詳細はこちらから確認できます。 これらの副原料をどの程度使用するかで、ビールと発泡酒に分かれます。つまり、本来のビールの定義から近ければビールで、かけ離れ過ぎると発泡酒になります。このビールと発泡酒は、それぞれに掛かる税金の割合も異なり、ビールの税金が発泡酒よりも高いことが、この20年間大手ビールメーカーは発泡酒の開発を推し進めました。しかし、2026年4月にかけて、ビール、発泡酒、新ジャンル(第3のビール)で異なっている税率は発泡性酒類として一本化を進めることになっており、今後税金の比率が同じになることから、市場ではビールの再開発が進んでいます。余談ですがチューハイも26年に増税されます。 2018年ビールの定義が拡大したことでビールの種類が増えました。これは世界的なクラフトビールの成長も少なからず影響していると思います。国際的にビールの醸造技術に遅れを取れまいと、酒税関係者も懸念していたのではないでしょうか。お酒は趣向品として人々に幸せをもたらすと同時に、国を支える貴重な税収源であると共に、日本独自の文化としての側面も持ち合わせています。世界的にはビールとして副原料の使用できる品目は国によって定義が異なりますが、例えばドイツでは副原料を一切使用すること認めない「ビール純粋令」という物があります。一方で、フルーティーな味のビールが多いベルビービールなどでは、許可されている副原料の品目が多いことも有名です。このように世界的にビールの多様性が広がりつつあるなかで、日本のビール産業も新たな段階に入る過渡期であると言えます。食材が豊かに日本においてビールについても独自の進化を遂げることで、国際的な競争にも勝てるビールが日本で造られています。そんな日本産のビールをこれからもご紹介できればと思っています。 ...

土用の丑の日の飲みたいビール

土用の丑の日に飲みたいビール

こんにちはメイクラフトです。先日のニュースで2022年上半期のビール大手4社の出荷量が前年比を上回ったようです。業務用のビールの出荷量が回復していることや、連日の猛暑が追い風になっているようです。レジャーシーズンが近づいています。ワクワクするようなビール情報をお届けできればと思っています。さて、前回は「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」というテーマでした。クラフトビールを一層美味しく飲んで頂くために、グラスで飲むことのメリットをお伝えしました。さて、今回は土用の丑の日が近いこともあり「土用の丑の日に飲みたいビール」についてお送りします。 今年も土用の丑の日が近づいてきました。今年の夏の土用は7月20日~8月6日まで、さらに丑の日となると7月23日(土)と8月4日(木)の2日間になります。この土用というのは、簡単にご説明すると「季節の変わり目」を意味し、体調を崩しやすいこともあり、旬の物を食べて健康作りをしようというものです。夏の土用の丑の日は、うなぎを食べることが習慣化されていますが、以前は「う」がつく食べ物も食べられていたそうです。牛(牛肉)、馬(馬肉)、雲丹、うどん、梅干、瓜、ウインナーなどなど…。夏バテにならないように食べる事を考えると、どれも美味しそうです。一般的に土用の丑の日は夏の土用をさすことが多いかと思いますが、実は「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間をさし、夏以降ですと秋の土用は10月20日~11月6日になります。更に丑の日となると10月27日(木)になります。ちなみに秋の土用は「辰の日」に「た」のつく食べ物や青魚を食べると良いと言われています。今回は今年の夏の土用の丑の日に向けておすすめの山椒のビールをご紹介します。 現在、南は九州、北は北海道まで多くの和食や鰻専門店で、山椒ビールをお取扱いいただいています。鰻と山椒の親和性からも興味深く、かつ実際に食べ比べをしてみると味のペアリングとしても非常に相性がよく、多くのお客様にご満足いただいています。鰻をはじめ、牛肉、すき焼き、煮物など、しっかりとした味付けのお料理などに非常によく合います。この山椒のビールは岩手県一関市にある「世喜の一酒造」さんで醸造されており、その開発の経緯は社長さんが「日本らしいビールとは何か」という発想から誕生しました。山椒の香りとスパスの風味が豊かなビールです。海外でも人気が高く現在ではクラフトビールの本場アメリカを中心にシンガポール、台湾などにも輸出されています。外国人観光客が戻ってきた暁には、日本でも多くの外国人のお客様に日本らしいクラフトビールを楽しんでいただけたら嬉しく思います。 例年に比べて猛暑日が多くなる予想の2022年。土用の丑の日に美味しいお料理とビールはいかがでしょうか。季節の変わり目になりますので、くれぐれもお体には気を付けてお過ごしください。 飲食店様向け業務用の山椒ビールはこちらから 一般のお客様向け山椒ビールはこちらから 前回の記事「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」はこちらから ...

なぜビールはグラスで飲むべきか

なぜビールはグラスで飲むべきか?

こんにちは、メイクラフトです。ビールが美味しい季節になってきました。7月に入ったばかりですが、蒸し暑い日が続き今年の夏は長くなる予感がします。週末に街に出ると、以前は当たり前だった人混みがとても新鮮に思います。さて、前回は「ビールの歴史」を3回に渡りお届けしました。今回は「なぜビールはグラスで飲むべきか?」と題し、グラスがビールに与える影響を見ていきたいと思います。 クラフトビールは、グラスに注いで飲むことをお薦めします。ワインと同様に様々な形状のグラスがビールのフレーバーを引き出します。ある醸造家はグラスがビールに与える影響を3つあげています。 1つ目は飲みやすさです。例えば低アルコールのビールやピルスナーのように味が軽めのビールを飲む時はジョッキグラスのような形状が適していますが、味が濃縮されたクラフトビールは広口の小さなグラスで飲むのに適しています。お客様にとって飲みやすいグラスでビール提供することは、クラフトビールの魅力を最大限引き出すために抑えておきたいポイントです。 2つ目は香りです。ビールは嗅覚で味わうとより一層美味しく感じます。ビールの香りは主にビールのトップ付近の泡に閉じ込められていて、広口のストレートのグラスだと香りが逃げてしまいます。それに比べチューリップ型のグラスだと香りを閉じ込めることで、飲む際にその香りを堪能することができます。それぞれのビールに合った適切なグラスを使用することで、本来のビールの香りを感じることができるのです。 3つ目は温度です。基本的にビールは冷え過ぎると風味が損なわれ、苦味や辛口と炭酸が強くなります。のど越しや炭酸を楽しむピルスナーを除けば、そこまで冷やし過ぎる事で得られるものはありません。クラフトビールは要冷蔵品が多く冷蔵庫から取り出して提供されるケースが多いと思います。温度調整によって味の変化を楽しめる形状や、飲み口のよさとのバランスを考えて選ばれたグラスは、ビールの美味しさを更に引き立たせます。クラフトビールは夏場は10℃前後、冬場は12℃前後がおすすめです。 日本は四季と地理的な関係で気温の年較差が大きい国です。そのため季節に応じてビールの温度帯を微妙に調整することで、クラフトビールの味わいを最大限引き出すことも大切です。個性的グラスで楽しむ色と香り、深い味わいとお料理との相性、多種多様な種類。そんなクラフトビールが、今年の夏も多くの人に楽しんでいただきたいと思います。 前回の記事「ビールの歴史について」はこちらから 業務用ビールグラスはこちらから ...