飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは③
飲食店経営の課題の1つに集客があります。前回はクラフトビールを使ったイベントをお店で開催することで、集客に結び付く可能性とビアフェスの中身をみていきました。今回は、お店でビアフェスではイベントを成功させるために、いくつかの工夫をご紹介します。 まずはじめてに「チケット制」です。イベント感を演出するためにチケット制を推奨します。チケット制にすることによるメリットをご紹介していきます。1、お会計のオペレーションを簡素化する。イベントが盛り上がっている最中にお客様が退場されるケースもありますが、そのタイミングでお会計となると、お店側もお客様も手間を取ってしまいます。出来るだけど金銭のやり取りは少なくする工夫があると、他のドリンクやフードの提供に工数を割くことができます。2,チケット制にすることで、ワクワク感を演出します。お客様からすると「あと何枚あるからビールが何杯飲める」とか「残りのチケットを使ってフードとドリンクをうまく使い分けよう」とか「チケットが残り少ないから追加チケットを購入してさらに楽しもう」などのように、普段とは違った飲食体験を提供することができます。3、11枚綴りのチケットの1枚分を次回使えるクーポンなどにして、リピート化につなげる。ビアフェスを開催する目的の1つに、通常営業時のリピート化が重要になります。1回だけの花火で終わってしまうイベントなら、お店でビアフェスを開催する意味が薄れてしまいます。既存顧客はもちろん、新規顧客を獲得した上で、リピート化していただくことで、来店頻度を高めていくことが非常に重要です。 このようにチケット制にすることによるメリットは、限られたスタッフでイベントを効率的に回していくために必要不可欠です。そして次回のご来店時に使えるクーポンの発行も非常に重要なため、イベント感を演出できるチケット制は、多岐に渡りメリットが多いと言えるでしょう。 次に催し物を開催がとても重要です。楽器の演奏、ゲーム大会、ダンス、など、何でもいいのでお客さんが楽しんでいただけるような、何か催し物があるとビアフェスが更に魅力的なイベントになります。タイムスケジュールなどで、何時に催しイベントがあるのか、お客様に分かりやすくお伝えすると、お客様もその時間に合わせて、フードやビールを楽しまれるかと思います。そしてイベント全体で一体感も演出でいるでしょう。 このように「お店でビアフェス」を開催する際は、専用のビールグラスやチケット制の採用、催し物などを演出することで、お客様にとってより満足のいくビアフェスになることは間違いありません。 次回は、実際に「お店でビアフェス」を開催された飲食店様の事例をご紹介したいと思います。 【お店でビアフェス】開催にご興味のある飲食店様はお問合せください 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから ...
飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは②
2022年12月9日更新 飲食店経営の課題の1つに集客があります。前回はクラフトビールを使ったイベントをお店で開催することで、集客に結び付く可能性をみていきました。今回はお店で開催するビアフェスの中身をみていきたいと思います。 誰でも気軽に参加しやすく、常連から新規のお客様まで楽しめるイベントとして「お店でビアフェスの開催」を具体的にどうのように実現すればいいのでしょうか? まずはじめてにビールをどのように提供すればいいかが重要になります。普段の営業で、店舗でビールサーバーが設置されている場合はイベント開催中に限り樽生ビールを接続して提供する方法があります。通常1タップ~23タップは設置されているケースが多いかと思いますので、イベントのビールとして最低でも3種類程は提供したいところです。ビールサーバーが足りなくて提供することが出来ない際は、ビールサーバーをレンタルして提供できる体制をつくりましょう。 今度はビールのラインナップと価格帯の検討です。お店でビアフェスでのクラフトビールの販売量は1カップ200ccを推奨しています。泡の量を間引くと180cc程が理想になります。180ccの量を少ないと思われるかもしれませんが、専用のグラスを使用することで、飲みごたえのあるクラフトビールを利益を出しながらお客さまにも満足いただける形で提供することができます。 ビールのラインナップはクラフトビールの中でも飲みやすいスタイルをチョイスすることをお薦めします。例えばスタウト・ポーターのような黒ビールは銘柄によって味が重たく、売残る可能性があります。一方でのど越しを楽しむようなラガーやペールエールは多くの人からも楽しんでいただけるスタイルかもしれません。その他イベントを彩るビアスタイルとして、白ビール、アンバーエール、インディアペールエール、セゾン、フルーツビールなども、バラエティが富んで楽しんでいただけると思います。 ビールが決まったら、今度はフードのラインナップです。A~Eほどの軽食をご用意してビールと共に楽しんでいただけるように設計をお薦めします。お店自慢のお料理を提供するほか、フライドポテト、ソーセージ盛り合わせ、唐揚げ、ピザ、ナチョスなど。実際に都市で開催されているビアフェスのフードは実にシンプルな物が多いです。その理由は、簡単でビールを楽しみイベントのためフードがビールを邪魔しないように設計されています。立食でビールを飲みながら楽しめるフード設計がお客様から喜ばれるのではないでしょうか。 次回はイベント時のキャッシュオンやチケット制のオペレーションについて見ていきたいと思います。 【お店でビアフェス紹介動画】お店でビアフェス by MAYCRAFT - YouTube 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから ...
飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは ①
2022年12月9日更新 飲食店経営の課題の1つに集客があります。SNS等でお店の情報発信などをするケースが多いと思いますが、それなりに集客に結びついているケースと、それではないケースがあるのではないでしょうか。今回は「飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは」をテーマに、クラフトビールを使ったイベントをお店で開催することで、集客に結び付く可能性をみていきたいと思います。 飲食店の集客手法については、SNSによる情報の発信、割引クーポン、広告掲載、などがありますが、どれも大切なことは「実際に足を運んでもらう」事が重要になります。その中でも参加するハードルの低いイベントを実施することで、新規のお客様の来店につながる可能性があります。では実際にハードルの低いイベントとはどんな内容の物でしょうか? 飲食店主催で行われるイベントには、様々な企画内容のイベントがあるかと思います。例えば、お店の周年祭であったり、飲食店様の趣味や趣向に合わせたイベントを開催されているケースもあるとかと思います。ここで大切なのは、イベント後に来店して頂くためのイベントを開催することです。そのためには、できるだけ多くのお客様が参加しやすいようなイベントを企画することが大切になります。ターゲットのお客様が限定的になるようなイベントでは、結果的に身内だけのイベントになり、効果が弱い可能性もあり、新規のお客様の集客に結びつかない残念な結果になります。 誰でも気軽に参加しやすく、常連から新規のお客様まで楽しめるイベントに「お店でビアフェス」開催が集客に大きく貢献できるのではないでしょうか。通常ビアフェスとはイベントスペースや公園などで、大々的に開催されるケースが多いのですが、飲食店で開催されるビアフェスは話題性もあり、楽しそうなイベントである印象であることから、参加したいと思うお客様も多くいます。 ビアフェスとはビールフェスティバルの略で、多種多様のビールを楽しむことをメインとするイベントです。特徴は様々な種類のビールを楽しめて、にぎやかな雰囲気で行われるケースが多いです。クラフトビールの人気により、近年ではビアフェスが多く開催されていて、一般のお客さまにも親しまれているイベントの1つです。 ビアフェスのメリットは他にもあります。ビアフェスとは小さなお祭りみたいな物で、近所のお客様には親しみやすくなるイベントになり得ます。イベントを通してお店のファンになって頂く機会にもなります。そしてビールは他の酒類に比べるとアルコール度数が低い(5%前後)ため、イベントでよく飲まれるアルコールで、まさにビアフェスとの相性もいいです。ビアフェスは「わくわく」「どきどき」「楽しそう」なイメージがありますので、ビアフェスはお友達やご家族を連れて参加しやすいこともメリットではないでしょうか。お店自慢の料理を知ってもらったり、次回の来店時に使えるクーポンやLINE登録をしていただくなど、店舗でのビアフェスには大きな可能性があります。 【店舗でビアフェス】開催にご興味のある飲食店様はお問合せください。 お店でビアフェス紹介動画:お店でビアフェス by MAYCRAFT - YouTube 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから ...
土用の丑の日に飲みたいビール
こんにちはメイクラフトです。先日のニュースで2022年上半期のビール大手4社の出荷量が前年比を上回ったようです。業務用のビールの出荷量が回復していることや、連日の猛暑が追い風になっているようです。レジャーシーズンが近づいています。ワクワクするようなビール情報をお届けできればと思っています。さて、前回は「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」というテーマでした。クラフトビールを一層美味しく飲んで頂くために、グラスで飲むことのメリットをお伝えしました。さて、今回は土用の丑の日が近いこともあり「土用の丑の日に飲みたいビール」についてお送りします。 今年も土用の丑の日が近づいてきました。今年の夏の土用は7月20日~8月6日まで、さらに丑の日となると7月23日(土)と8月4日(木)の2日間になります。この土用というのは、簡単にご説明すると「季節の変わり目」を意味し、体調を崩しやすいこともあり、旬の物を食べて健康作りをしようというものです。夏の土用の丑の日は、うなぎを食べることが習慣化されていますが、以前は「う」がつく食べ物も食べられていたそうです。牛(牛肉)、馬(馬肉)、雲丹、うどん、梅干、瓜、ウインナーなどなど…。夏バテにならないように食べる事を考えると、どれも美味しそうです。一般的に土用の丑の日は夏の土用をさすことが多いかと思いますが、実は「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間をさし、夏以降ですと秋の土用は10月20日~11月6日になります。更に丑の日となると10月27日(木)になります。ちなみに秋の土用は「辰の日」に「た」のつく食べ物や青魚を食べると良いと言われています。今回は今年の夏の土用の丑の日に向けておすすめの山椒のビールをご紹介します。 現在、南は九州、北は北海道まで多くの和食や鰻専門店で、山椒ビールをお取扱いいただいています。鰻と山椒の親和性からも興味深く、かつ実際に食べ比べをしてみると味のペアリングとしても非常に相性がよく、多くのお客様にご満足いただいています。鰻をはじめ、牛肉、すき焼き、煮物など、しっかりとした味付けのお料理などに非常によく合います。この山椒のビールは岩手県一関市にある「世喜の一酒造」さんで醸造されており、その開発の経緯は社長さんが「日本らしいビールとは何か」という発想から誕生しました。山椒の香りとスパスの風味が豊かなビールです。海外でも人気が高く現在ではクラフトビールの本場アメリカを中心にシンガポール、台湾などにも輸出されています。外国人観光客が戻ってきた暁には、日本でも多くの外国人のお客様に日本らしいクラフトビールを楽しんでいただけたら嬉しく思います。 例年に比べて猛暑日が多くなる予想の2022年。土用の丑の日に美味しいお料理とビールはいかがでしょうか。季節の変わり目になりますので、くれぐれもお体には気を付けてお過ごしください。 飲食店様向け業務用の山椒ビールはこちらから 一般のお客様向け山椒ビールはこちらから 前回の記事「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」はこちらから ...
なぜビールはグラスで飲むべきか?
こんにちは、メイクラフトです。ビールが美味しい季節になってきました。7月に入ったばかりですが、蒸し暑い日が続き今年の夏は長くなる予感がします。週末に街に出ると、以前は当たり前だった人混みがとても新鮮に思います。さて、前回は「ビールの歴史」を3回に渡りお届けしました。今回は「なぜビールはグラスで飲むべきか?」と題し、グラスがビールに与える影響を見ていきたいと思います。 クラフトビールは、グラスに注いで飲むことをお薦めします。ワインと同様に様々な形状のグラスがビールのフレーバーを引き出します。ある醸造家はグラスがビールに与える影響を3つあげています。 1つ目は飲みやすさです。例えば低アルコールのビールやピルスナーのように味が軽めのビールを飲む時はジョッキグラスのような形状が適していますが、味が濃縮されたクラフトビールは広口の小さなグラスで飲むのに適しています。お客様にとって飲みやすいグラスでビール提供することは、クラフトビールの魅力を最大限引き出すために抑えておきたいポイントです。 2つ目は香りです。ビールは嗅覚で味わうとより一層美味しく感じます。ビールの香りは主にビールのトップ付近の泡に閉じ込められていて、広口のストレートのグラスだと香りが逃げてしまいます。それに比べチューリップ型のグラスだと香りを閉じ込めることで、飲む際にその香りを堪能することができます。それぞれのビールに合った適切なグラスを使用することで、本来のビールの香りを感じることができるのです。 3つ目は温度です。基本的にビールは冷え過ぎると風味が損なわれ、苦味や辛口と炭酸が強くなります。のど越しや炭酸を楽しむピルスナーを除けば、そこまで冷やし過ぎる事で得られるものはありません。クラフトビールは要冷蔵品が多く冷蔵庫から取り出して提供されるケースが多いと思います。温度調整によって味の変化を楽しめる形状や、飲み口のよさとのバランスを考えて選ばれたグラスは、ビールの美味しさを更に引き立たせます。クラフトビールは夏場は10℃前後、冬場は12℃前後がおすすめです。 日本は四季と地理的な関係で気温の年較差が大きい国です。そのため季節に応じてビールの温度帯を微妙に調整することで、クラフトビールの味わいを最大限引き出すことも大切です。個性的グラスで楽しむ色と香り、深い味わいとお料理との相性、多種多様な種類。そんなクラフトビールが、今年の夏も多くの人に楽しんでいただきたいと思います。 前回の記事「ビールの歴史について」はこちらから 業務用ビールグラスはこちらから ...
ビールの歴史について②
こんにちは、メイクラフトです。雨模様の日々が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。最近はマスクをして人に会う事が日常になってしまいましたが、マスクをしていると相手の表情が分からないことが多いと思います。そんな時にさり気なくマスクを少しだけ外して顔を見てもらうことを心掛けています。そうすると相手の方も表情が見えて安心するかもしれません。さて、先週は「ビールの歴史について①」についてお話ししました。ビールの起源から修道院で作られるようになるまでをお話ししましたが、今回はその続き「ビールの歴史について②」として、16世紀から19世紀のビールを振り返ります。 紀元前から長年に渡り人々に親しまれてきたビールは、16世紀になるとドイツでビールの品質向上を目的に「ビール純粋令」という法令ができました。ビールが多くの地域で醸造されるようになる一方で、ビールと呼べないずさんなビール造りが横行していたドイツ。品質管理に課題を抱えていたのです。そこで時の公室が「ビール造りは大麦・ホップ・水のみを原料としなければならない」というルールを作り、更に1㍑あたりの価格制限も設けたのです。このビール純粋令はドイツ国内のみのルールでしたが、現存する食品に関する法律としては世界最古になります。今でもドイツで造られるビールの多くは、このビール純粋令に準じたビール造りをしています。 その後18世紀に起こった産業革命により、それまで手作業で造られていたビールが機械による醸造に変わっていきます。開発された蒸気機関によりビールの大量生産が可能になったのです。中でも大きかったことが温度計の発明と冷却器が登場し長期保存を可能にする低温殺菌法(パストリゼーション)が発明されたことです。簡単に説明する完成したビールの菌を60度程の温度帯で殺菌することで再発酵を防ぎ安定した品質のビールを長持ちさせる技術のことです。今日の飲料業界ではあたりまえになった技術ですが、牛乳や大手ビールは流通面から品質を一定に保つ必要性のあるために、この低温殺菌法を活用しています。そしてこの18世紀ごろに冷却器が誕生したおかげで広く普及することになったのが下面発酵ビール(ラガー)です。季節の気温によりビールの味が変わってしまうことから、それまでは一年を通じてビール造りができませんでした。そこでこの冷却器を使うことで、一年中安定したビールが造れるようになりました。 19世紀後半に入るとビール市場が更に拡大し、それまでの国内から海外に広く輸出され、その頃に日本にもビールが輸入されるようになりました。産業革命以降の食品業界の成長は著しく、巨大ビールメーカー1つにアンハイザー・ブッシュのちの「バドワイザー」や「ハイネケン」が誕生したのもこの頃です。ちなみにアメリカでは、あの「コカ・コーラ」やケチャップの「ハインツ」などもこの頃に誕生しました。18世紀~19世後半に起こった産業革命によって人々にもたらされた事の1つに食生活の変化です。それまでは昼食を食べるために人々は自宅に帰り食事をしていた文化が、家から遠く離れた工場で働くことになり、ランチパックや近くの売店で食事を購入するようになったのです。より食品に品質が求められる時代が訪れ、ビール造りも次の時代に突入してきます。 次回は20世紀初頭の禁酒法時代から今日にいたるまでの「ビールの100年」を振り返っていきたいと思います。次回につづく…… 前回の記事「ビールの歴史について①」はこちらから 業務用クラフトビール専門店 MAYCRAFTはこちらから ...
ビールの歴史について①
こんにちはメイクラフトです。すっかり梅雨真っただ中になりましたが、今年の梅雨は例年に比べて雨が多いようです。外出される際はお天気を気にしつつ、傘をお忘れなくお過ごしください。さて、前回は「クラフトビールとお料理のペアリング」をテーマにお話ししました。ジメジメするこの時期は、さっぱりしたお料理が食べたくなります。そんなお料理には酸味のあるフルーツビールなどもおすすめです。さて、今回のテーマは「ビールの歴史」です。今週から全3回に渡りお話ししたいと思います。 ビールに関する最新の歴史研究を調べてみると、ビールは人類が作った最も古い飲み物の1つのようです。その起源は紀元前9500年頃の新石器時代まで遡り、当時の人々が土地を耕作する方法から偶発的に穀物が発酵したことがビールの夜明けとされています。ビールは発酵食品で当時は野生酵母によって自然発酵する可能性があるため、世界中で独自に開発されました。その後紀元前6000年前頃には壺から天然のストローでビールが飲まれていた証拠が発見され、その飲み方についても驚かされます。あえて現代でもストローでビールを飲むのも楽しいかもしれません。ちなみにそのストローはイネ科の葦(ヨシ)で作られたストローだったとのことです。 現在のように調合された醸造の歴史としては、紀元前4500年頃古代メソポタミア文明が始まりとされています。当時は気温が高いこの地域では生水が衛生的に問題があったことから、安全性と主食の麦から造れたビールは栄養価が高いことから非常に重宝されていました。紀元前3000年頃の古代エジプトではワインが王侯貴族の飲み物であった一方で、ビールは庶民にも楽しまれたと推測されています。いつの時代もビールは大衆の飲み物であることはとても嬉しく感じます。 その後中世ヨーロッパでは宗教的な理由から修道院でビール造りが盛んに行われていました。パンを崇拝していた人々にとって「ビールは液体のパン」と言われていたからです。以前にご紹介した神奈川県のサンクトガーレンは世界でもっとも古くにビール醸造が公式に認められたとされるスイスの修道院「ザンクトガレン修道院」から名前が由来しています。日頃飲んでいるビールが何千年も前から人々の生活の中心にあり、楽しまれてきた飲物だと思うと、その味わいが更に深く歴史と共に身に染みる気がします。 次回につづく…… 前回の記事「クラフトビールとお料理のペアリング」はこちらから 業務用クラフトビール専門店 MAYCRAFTはこちらから ...
クラフトビールとお料理のペアリング
こんにちは、メイクラフトです。今回のテーマは「クラフトビールとお料理のペアリング」です。関東地方は今週梅雨入りをしまして、雨模様の天気が多く朝晩と肌寒い日が続いていますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。通りの向こうでは紫陽花が咲いていて、毎年この時期を迎えると季節の移ろいを感じ、日本は素晴らしい国だなと感じます。 前回は「海外のクラフトビールから受うる影響」についてお話ししました。先日とある勉強会でクラフトビールの今後について情報交換をした際に、“クラフトビールとお料理の組み合わせ”の話題で盛り上がりました。以前よりワイン×チーズのマリアージュや、日本酒×おつまみ、などの組み合わせがありましたが、クラフトビールでもお料理と合わせることで忘れがたい食体験を提供することができます。「マリアージュとは、お料理とお酒による化学反応で新たな味わいを創造する組み合わせを指し」、「ペリングはお料理とお酒のそれぞれの特徴を生かしつつ満足度を向上させる組み合わせを指す」、と考えています。 日本は食文化が豊かであることから、食中酒としてお酒を楽しむ傾向があり、どんなお料理にも合わせやすいお酒は多くありますが、味わい深いクラフトビールとお料理の組み合わせ次第では破壊力は抜群です。とあるラーメン屋さんでは、ゆず系のラーメンに合わせる形で、ゆずビールを提供されているようで、お話を聞いているだけで美味しそうなイメージが湧きます。焼肉とアンバーエール…ハンバーガーとIPA…餃子とピルスナーなども相性がよさそうです。一方で食後にショットバーなどでゆっくりとお酒を楽しむシーンにおいても、素敵なグラスに注がれたクラフトビールもまた違ったビールの楽しみ方の1つだと思います。ドライフルーツとクラフトビールの組み合わせも相性がいい物がありそうです。 以前に和食に合わせるビールをテーマに各ビールスタイルを集めて試飲会を実施したことがありました。結論から申し上げますと各ビールスタイルの中でも味の個性が細かく分かれていて、必ずしもこのお料理にはこのスタイルが合うという事が言えないことが分かりました。ただし相性のよいペアリングを見つけた時の感動は大きく忘れがたい体験になりました。ちなみにその際に試飲してみた組み合わせの中で印象的だったのが、お鮨×南信州のゴールデンエール、山口地ビールのゆずエールでした。お鮨のシャリに含まれている酢とゆずの相性、南信州ゴールデンエールのライトがお鮨に寄り添う感じで相乗効果を引き出していました。 お店自慢のお料理に合うクラフトビールを提供することで、そのお店だけでしか味わうことができない価値となり、お客様に満足いただけいるお手伝いができたらと思っています。これからもクラフトビールとお料理のペアリングの可能性を探りつつお伝えできればと思っています。 南信州 ゴールデンエール | 業務用クラフトビール専門店 メイクラフト (maycraft.beer) 山口地ビール 萩ゆずエール | 業務用クラフトビール専門店 メイクラフト (maycraft.beer) ...
海外のクラフトビールから受ける影響
こんにちはメイクラフトです。今回のテーマは「海外のクラフトビールから受ける影響」です。少しずつ梅雨が近づいてきて、お天気が変わりやすい日が続いています。ここ数年のコロナ禍による外出自粛を考えると、例年以上に季節の移ろいを感じる2022年です。 前回は「クラフトビールがもたらす健康とワクワク感」のお話しをしました。そんな矢先にワクワクするようなイベントに行ってきました。横田基地で開催された日米友好祭。毎年5月後半頃に行われるこの日米友好祭はコロナ禍による中止も続き、約3年ぶりの開催となりました。自衛隊や米軍機など約20機以上の戦闘機を間近でみることができ、日本にいながらアメリカを感じることができるイベントの1つです。横田基地内に入ると屋台も数十店舗出店されていて、さっそく販売されていたビールをチェックしてみました。缶を中心に一部ドラフトの生ビールも販売されていました。ふと気が付いたのが、アルコール類はほぼビールのみの販売でした。フードについては、ステーキ、メキシカン、チキン、ポテト、ピザ等、アメリカでよく食べられている大衆料理がほとんどでした。どれもビールとの相性は抜群で、お腹がいっぱいになる料理に圧倒されました。ビールは大堂のバドワイザーやミラーを中心に、一部アメリカのクラフトビールも販売されていて、多くの人がビールを片手に楽しんでいる様子が印象的でした。コロナ禍によってここ数年イベントが相次いで中止になってしまったことを思うと、屋外でビールを飲んで楽しんでいる人々を見ると、イベントが戻ってきた印象を受けて嬉しい気持ちになりました。 アメリカのクラフトビールは今では数多くの種類が日本に輸入されており、目にすることも多くなってきたかと思いますが、アメリカのクラフトビールの方向性が日本のクラフトビールに与えている影響も多くあると感じています。クラフトビールの魅力の1つに個性的な味わいがありますが、それを象徴するような凝ったボトル(瓶)や缶のデザインが増えたような印象を受けています。最近ではアメリカのクラフトビールも日本で買える機会も非常に多くなりましたが、どれも個性的なデザインに目を奪われます。可愛いボトルのデザインやお洒落な缶のデザインを飲みながら楽しめると一層感動が増すかもしれません。今後、味だけではなく、いつ・どこで・誰が・どのような想いでお酒を造ったか、そんなストーリーを聞きながら、お酒やお料理を楽しめることで、最高の飲食体験を作ることができるかもしれません。世界有数の食文化が豊かな日本とクラフトビールの融合が作り出す未来が、もう目の前にやってきているのかもしれません。 業務用クラフトビール専門店 MAYCRAFTはこちらから ...
クラフトビールと健康
こんにちはメイクラフトです。今回のテーマは「クラフトビールと健康」です。前回は「クラフトビールと風情」をテーマにしましたが、2022年も梅雨の時期が近づいています。ここ最近は過ごしやすい日々がつづいていますね。湿度50%前後。湿度は40%~60%までが快適に過ごせいる湿度のようです。朝晩は少し肌寒い日がありますので、体調を崩さないようにお過ごしください。 先日神奈川県は本厚木駅前にあるサンクトガーレンの直営店に行ってきました。サンクトガーレンは元祖地ビールといわれ地ビールの国内醸造の解禁前よりアメリカで醸造をして日本に逆輸入する形で地ビールをスタートしたと言われる老舗クラフトビールメーカーさんです。代表の岩本さんは以前にアメリカのサンフランシスコを訪れて、現地で飲んだゴールデンエールの味に魅了され、ビール造りを決意したとお聞きしたことがありました。普段お客様やメーカー様とお話をする際に、クラフトビールとの最初の出逢いをお聞きすることが多いのですが、その味わに驚かれた方が多い気がします。ビールにはこんなに多種多様で個性あふれる味が沢山あるだと思われ、クラフトビールの世界に魅了される人は少なくないと思います。世界中で愛されているビール…それは水と麦とホップと酵母+副原料などシンプルな原材料だけでビールを醸造することができ、かつ一年を通して醸造できる作り易さも世界で普及した理由かもしれません。 クラフトビールがお届けするワクワク、ドキドキする体験…。少し生物学的な側面から新しい体験が人間の体にもたらす影響についてお話しさせてください。先日ある文献で人間は年齢を重ねていくにつれて、行動が習慣化されていく傾向があり、その結果前頭葉が萎縮されと聞いたことがありました。確かに日頃の生活のなかであらゆる作業などを習慣化した方がストレスがなく楽だったりすると思います。しかし極端に習慣化された日常を過ごしていると、前頭葉が少しずつ鈍くなっていくようで、ストレスに影響を受けやすい体質になったり、認知症を発症させる要因の1つになっていると言われているようです。その前頭葉の活性化は、創造力・やる気や計画性などをもたらし、若々しく生きる秘訣であり脳の指令等と言われています。その前頭葉を活性化するための1つの方法として、ワクワク、ドキドキする体験が非常にいいようです。いつもと違ったお店に行き、いつもと違ったお料理を食べる。いつもと違った道で自宅に帰る。いつもと違った友達に会い会話をする。もしかしたらクラフトビールには今までに飲んだことのないお酒という側面で脳の健康に寄与する可能性もあるかもしれません。所説ありますが健康の方の適度のお酒はきっと体にいいと思います。 ワクワク・ドキドキするクラフトビールの1つにサンクトガーレンの季節限定ビールがあります。毎年暖かくなる時期からリリースされる、湘南ゴールド・パイナップルエール。どちらも今年も販売をスタートしています。ぜひワクワク・ドキドキする味わいをチェックしてみてください。 サンクトガーレン 湘南ゴールド | メイクラフト 業務用クラフトビール専門サイト (maycraft.beer) サンクトガーレン パイナップルエール | メイクラフト 業務用クラフトビール専門サイト (maycraft.beer) ...
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