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飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは③

飲食店経営の課題の1つに集客があります。前回はクラフトビールを使ったイベントをお店で開催することで、集客に結び付く可能性とビアフェスの中身をみていきました。今回は、お店でビアフェスではイベントを成功させるために、いくつかの工夫をご紹介します。 まずはじめてに「チケット制」です。イベント感を演出するためにチケット制を推奨します。チケット制にすることによるメリットをご紹介していきます。1、お会計のオペレーションを簡素化する。イベントが盛り上がっている最中にお客様が退場されるケースもありますが、そのタイミングでお会計となると、お店側もお客様も手間を取ってしまいます。出来るだけど金銭のやり取りは少なくする工夫があると、他のドリンクやフードの提供に工数を割くことができます。2,チケット制にすることで、ワクワク感を演出します。お客様からすると「あと何枚あるからビールが何杯飲める」とか「残りのチケットを使ってフードとドリンクをうまく使い分けよう」とか「チケットが残り少ないから追加チケットを購入してさらに楽しもう」などのように、普段とは違った飲食体験を提供することができます。3、11枚綴りのチケットの1枚分を次回使えるクーポンなどにして、リピート化につなげる。ビアフェスを開催する目的の1つに、通常営業時のリピート化が重要になります。1回だけの花火で終わってしまうイベントなら、お店でビアフェスを開催する意味が薄れてしまいます。既存顧客はもちろん、新規顧客を獲得した上で、リピート化していただくことで、来店頻度を高めていくことが非常に重要です。 このようにチケット制にすることによるメリットは、限られたスタッフでイベントを効率的に回していくために必要不可欠です。そして次回のご来店時に使えるクーポンの発行も非常に重要なため、イベント感を演出できるチケット制は、多岐に渡りメリットが多いと言えるでしょう。 次に催し物を開催がとても重要です。楽器の演奏、ゲーム大会、ダンス、など、何でもいいのでお客さんが楽しんでいただけるような、何か催し物があるとビアフェスが更に魅力的なイベントになります。タイムスケジュールなどで、何時に催しイベントがあるのか、お客様に分かりやすくお伝えすると、お客様もその時間に合わせて、フードやビールを楽しまれるかと思います。そしてイベント全体で一体感も演出でいるでしょう。 このように「お店でビアフェス」を開催する際は、専用のビールグラスやチケット制の採用、催し物などを演出することで、お客様にとってより満足のいくビアフェスになることは間違いありません。 次回は、実際に「お店でビアフェス」を開催された飲食店様の事例をご紹介したいと思います。 【お店でビアフェス】開催にご興味のある飲食店様はお問合せください 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから ...

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飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは②

2022年12月9日更新 飲食店経営の課題の1つに集客があります。前回はクラフトビールを使ったイベントをお店で開催することで、集客に結び付く可能性をみていきました。今回はお店で開催するビアフェスの中身をみていきたいと思います。 誰でも気軽に参加しやすく、常連から新規のお客様まで楽しめるイベントとして「お店でビアフェスの開催」を具体的にどうのように実現すればいいのでしょうか? まずはじめてにビールをどのように提供すればいいかが重要になります。普段の営業で、店舗でビールサーバーが設置されている場合はイベント開催中に限り樽生ビールを接続して提供する方法があります。通常1タップ~23タップは設置されているケースが多いかと思いますので、イベントのビールとして最低でも3種類程は提供したいところです。ビールサーバーが足りなくて提供することが出来ない際は、ビールサーバーをレンタルして提供できる体制をつくりましょう。 今度はビールのラインナップと価格帯の検討です。お店でビアフェスでのクラフトビールの販売量は1カップ200ccを推奨しています。泡の量を間引くと180cc程が理想になります。180ccの量を少ないと思われるかもしれませんが、専用のグラスを使用することで、飲みごたえのあるクラフトビールを利益を出しながらお客さまにも満足いただける形で提供することができます。 ビールのラインナップはクラフトビールの中でも飲みやすいスタイルをチョイスすることをお薦めします。例えばスタウト・ポーターのような黒ビールは銘柄によって味が重たく、売残る可能性があります。一方でのど越しを楽しむようなラガーやペールエールは多くの人からも楽しんでいただけるスタイルかもしれません。その他イベントを彩るビアスタイルとして、白ビール、アンバーエール、インディアペールエール、セゾン、フルーツビールなども、バラエティが富んで楽しんでいただけると思います。 ビールが決まったら、今度はフードのラインナップです。A~Eほどの軽食をご用意してビールと共に楽しんでいただけるように設計をお薦めします。お店自慢のお料理を提供するほか、フライドポテト、ソーセージ盛り合わせ、唐揚げ、ピザ、ナチョスなど。実際に都市で開催されているビアフェスのフードは実にシンプルな物が多いです。その理由は、簡単でビールを楽しみイベントのためフードがビールを邪魔しないように設計されています。立食でビールを飲みながら楽しめるフード設計がお客様から喜ばれるのではないでしょうか。 次回はイベント時のキャッシュオンやチケット制のオペレーションについて見ていきたいと思います。 【お店でビアフェス紹介動画】お店でビアフェス by MAYCRAFT - YouTube 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから ...

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飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは ①

2022年12月9日更新 飲食店経営の課題の1つに集客があります。SNS等でお店の情報発信などをするケースが多いと思いますが、それなりに集客に結びついているケースと、それではないケースがあるのではないでしょうか。今回は「飲食店の集客にクラフトビールが使える訳とは」をテーマに、クラフトビールを使ったイベントをお店で開催することで、集客に結び付く可能性をみていきたいと思います。 飲食店の集客手法については、SNSによる情報の発信、割引クーポン、広告掲載、などがありますが、どれも大切なことは「実際に足を運んでもらう」事が重要になります。その中でも参加するハードルの低いイベントを実施することで、新規のお客様の来店につながる可能性があります。では実際にハードルの低いイベントとはどんな内容の物でしょうか? 飲食店主催で行われるイベントには、様々な企画内容のイベントがあるかと思います。例えば、お店の周年祭であったり、飲食店様の趣味や趣向に合わせたイベントを開催されているケースもあるとかと思います。ここで大切なのは、イベント後に来店して頂くためのイベントを開催することです。そのためには、できるだけ多くのお客様が参加しやすいようなイベントを企画することが大切になります。ターゲットのお客様が限定的になるようなイベントでは、結果的に身内だけのイベントになり、効果が弱い可能性もあり、新規のお客様の集客に結びつかない残念な結果になります。 誰でも気軽に参加しやすく、常連から新規のお客様まで楽しめるイベントに「お店でビアフェス」開催が集客に大きく貢献できるのではないでしょうか。通常ビアフェスとはイベントスペースや公園などで、大々的に開催されるケースが多いのですが、飲食店で開催されるビアフェスは話題性もあり、楽しそうなイベントである印象であることから、参加したいと思うお客様も多くいます。 ビアフェスとはビールフェスティバルの略で、多種多様のビールを楽しむことをメインとするイベントです。特徴は様々な種類のビールを楽しめて、にぎやかな雰囲気で行われるケースが多いです。クラフトビールの人気により、近年ではビアフェスが多く開催されていて、一般のお客さまにも親しまれているイベントの1つです。 ビアフェスのメリットは他にもあります。ビアフェスとは小さなお祭りみたいな物で、近所のお客様には親しみやすくなるイベントになり得ます。イベントを通してお店のファンになって頂く機会にもなります。そしてビールは他の酒類に比べるとアルコール度数が低い(5%前後)ため、イベントでよく飲まれるアルコールで、まさにビアフェスとの相性もいいです。ビアフェスは「わくわく」「どきどき」「楽しそう」なイメージがありますので、ビアフェスはお友達やご家族を連れて参加しやすいこともメリットではないでしょうか。お店自慢の料理を知ってもらったり、次回の来店時に使えるクーポンやLINE登録をしていただくなど、店舗でのビアフェスには大きな可能性があります。 【店舗でビアフェス】開催にご興味のある飲食店様はお問合せください。 お店でビアフェス紹介動画:お店でビアフェス by MAYCRAFT - YouTube 電話番号:046-212-2751 公式LINEメッセージ:https://lin.ee/Y9aZ7R8 Eメール:beer@maycraft.co.jp クラフトビール業務販売はこちらから ...

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クラフトビールとデザートのペアリング

どんなお料理でも必ずそれに合うビールがきっとあるはずです。それはデザートでも例外ではありません。甘いスイーツにコーヒー紅茶を楽しむ事は昔から定番ですが、デザートを食べながらビールを飲むことで新たな食体験を提供できるかもしれません。今回はそんな「クラフトビールとデザートのペアリング」についてご紹介します。 ペアリングを考えるときに、選択肢は2つあります。お互いを引き立てる「補完」的なペアを選ぶか、味が「対照」的なペアを選ぶか。例えば味が対照的なペアの場合、デザートの重さを軽減する、少しだけ酸味の効いたビール(フルーツビール)がおすすめです。ここで大事なのがビールの量が多いことはおすすめしません。あくまでもメインはデザートであり、ビールはそのお供にすぎません。スパークリングワインの代わりにスタウトやフルーツビールをデザート共に楽しめれば、きっと新たなデザート体験をお届けできるかもしれません。そしてお互いを引き立たせるペアで是非おすすめしたい組み合わせが、チョコレート系のスイーツと黒くローストしたビール(スタウトやポーター)です。チョコレートのビター成分とビールのビター成分が調和し、より複雑な味わいになります。このスタウトやポーターはデザートとのペアリングを試すなら最高のビアスタイルと言えます。 【スタウトとポーター】黒ビールと言われるスタウトとポーターですが、何が違うの?と思われている方も少なくないと思います。一般的にスタウトに比べてポーターの方が味がまろやかで、スタウトの方が味のコクが強く、アルコール度数も若干ポーターよりも高いとされています。どちらもコーヒーのようなコクがベースにありますので、甘いデザートやチョコレート系のデザートとよく合います。和菓子などでは黒蜜系の甘味ともよく合います。 【組み合わせの一例】スタウトやポーター×チョコ系や、スタウトやポーター×バニラアイスクリームなどのクリーム系のペアを考えるときに大切にしたいのが「補完」と「対照」です。スタウト×チョコ系のスイーツはチョコの濃厚な味を補完し更に協調させます。一方でスタウト×バニラアイスクリームは、バニラのクリーミーな味とスタウトのコクがそれぞれ対照的に味を行き来することで、味を更に豊かにさせます。ケーキやプリン×ブラウンエール ブラウンエールのバランスがケーキやプリンと絶妙にマッチします。こちらも補完的な役割でブラウンエールがデザートの味を更に引き立たせます。 デザートを食べながらお酒を楽しむシーンはまだ多くありません。お料理の後に楽しむデザート、午後のティータイムに楽しむデザート、いずれも家族や友達と共に楽しく過ごしている時間です。そんな時にデザートのお供にビールで、いつもと違った至福の一時を過ごすのもいいかもしれません。 ...

クラフトビールを料理に使い味を引き出す

クラフトビールは飲んで楽しむのは勿論ですが、ヨーロッパでは昔からお料理に使われてきました。多くの人々はビールが最も優れた調味料の1つでもあること忘れているかもしれません。適切に使用されるとビールは普通の食べ物を簡単にパーティー料理に変えることができます。今回は「クラフトビールを料理に使い味を引き出す」としてビールを料理に使う使用する際のポイントをご紹介します。 【ビールを使うとお料理が美味しくなるのはなぜ?】水の代わりに煮る液体として使用されるビールは、炭酸、有機酸、アルコールがお肉などに染みこみ柔らかくさせます。熟成を促し柔らかくうま味が増すと言われています。これにより肉や野菜の豊かさをすべて引き出します。アルコールは調理中に蒸発し繊細な味だけを残して素材の味を引き出します。特に肉や魚やシーフードのマリネは柔らかくなります。焙煎やや炙り焼きでは、ビールを使用して食品を焼き上げるか、またはしつけソースの材料として使用して、濃厚で濃い色を与え、肉汁を強調させます。 【どんなビールを選べばいいのか?】軽いエールは全てのお料理に最適です。ペールエール、アンバーエール、ライト系のブラウンエールなどなど。一方で苦味が強いビールの使用は慎重になる必要があります。IPAなどのホップの苦味が強いビールは、長くの煮込むと苦味が一層集中し強くなります。従いましてビール煮などの料理には基本的にIPAはあまり向きません。別の側面からワインを使う多くのレシピでは、代わりにビールを使用することに適しています。軽めのエールビールは白ワインの代わりになり、中でもヴィツェンはより一層美味しさを引き出します。※たとえばムール貝を蒸すときに白ワインの代わりにエールビール、もしくはラガーはおすすめです。 【ビールのアルコールはどなるの?】料理にお酒を使用する際は時間と表面積がアルコールの残存量を決めます。加熱時間が長いほど、アルコールの残存量が少なくなります。15分間焼いたり煮たりした食品は40%のアルコールが残り、1時間調理した場合は25%のアルコールが残ります。さらに時間が経つと、アルコール分は少なくなり、2時間半後には5%しか残りません。ビールはアルコール度数が5%前後ですので、ビールだけで煮込んだ場合は30分ほどでほとんど残らなくなります。水を加えた場合は、表面積が狭いお鍋などを使った場合など様々なケースでアルコールの残量が変わります。 【美味しくないビールを使わない】。賞味期限切れのビールや味が劣化してしまったビールは、お料理にも渋みを与えてしまうので使用を控えたほうがいいでしょう。おそらく出来上がったお料理は納得のいくものにはなりません。 【まとめ】鶏肉、豚肉、魚介類など、より繊細な風味の食品や軽い食品の場合はコクのないものを選びます。牛肉、羊、鹿などの丈夫な肉の場合は、スタウト、ポーター、ダークエールなど、コクのあるビールを選ぶことをおすすめします。クラフトビールの様々な味わいがお料理にもたらす影響は様々です。いつもの料理を特別な味にするために、ビールをお料理に使ってはいかがでしょうか。 ...

いま飲むのに最適な夏のクラフトビール

夏のビールは軽くてフルーティーなものから、ホップが効いていて複雑な味のものまで様々なビールが楽しめます。クラフトビールには、その季節に取れる果物などの副原料を使った季節限定品や、その季節に飲むと一層美味しく感じるビールのスタイルがあります。今回はパイナップルを使ったビールから、のど越しを楽しむラガースタイルのビールまで「いま飲むのに最適なクラフトビール」王道の5品をご紹介します。 サンクトガーレンのパイナップルエール 手で丁寧に切ったゴールデンパインを使用した夏季限定のフルーツビール。濃縮果汁や香料などの人工物は一切使用せず、果実と麦汁を一緒に発酵させています。泡までほんのり甘いパイナップル風味のビールで毎年4月下旬からリリースされるビールで非常に人気のビールの1つです。 八ヶ岳ビール タッチダウン 八ヶ岳南麓にある清里にある八ヶ岳ビールのピルスナー。ドイツスタイルのラガーは、のど越しとホップの苦味がしっかりした極上のラガーです。夏には冷やしたビールをゴクゴクと飲むのは最高の体験です。普段からラガーを飲みなれた方から、飲みごたえのあるクラフトビールをお好きな人まで、多くの人に親しまれるビールです。 BeEasyBrewing レイズミルクスタウト まるでアイスコーヒーのようなビール。暑い昼間に飲むビールには最適なテイストです。 甘みがありながらアルコールもしっかりとあり、6%とパンチもあります。日本人は黒ビールを飲む機会がすくないですが、このレイズミルクスタウトはこれまでの黒ビールの概念を変えるかもしれません。女性にもおすすめなビールです。 ベアレン醸造所 クラシック ベアレン醸造所のフラッグシップビール。ドイツスタイルのラガースで、王道のビールでありがら思わず「美味い」と、うなるビールです。常温で保存することができるので在庫保管のしやすさも定評があります。普段からラガータイプのビールを飲まれている方にも必ず評価いただけるビールの1つです。クラフトビール初心者のお客様に飲みやすく、ぜひ一度は飲んで頂きたいクラフトビールの1つです。 伊勢角屋麦酒 ペールエール 伊勢角麦酒のフラッグシップビール。グレープフルーツのような爽快なアメリカンホップの香りと切れのいい後口とクリアな苦みが特徴。シンプルですが、飲み応えと飲みやすさをバランスよく両立させました。クラフト初心者から愛好家まで、多くの方に楽しんでいただけること間違いなしのビールです。 夏のビールは何度も飲みたくなるような種類のビールがおすすめです。暑い季節にまずは一杯をクラフトビールから始めてはいかがでしょうか?ぜひ夏ならではの最高のビール体験をお楽しみください。 クラフトビール業務販売はこちらから ...

ビールと発泡酒の違いとは?

ビールと発泡酒の違いとは?

こんにちは、メイクラフトです。7月も中旬になりましたが、先日近くの公園から蝉の鳴き声が聞こえてきました。いよいよ夏が始まる そんな気配を感じました。体力が消耗しやすい季節ですので、くれぐれも体調には気をつけてお過ごしください。さて、前回は「土用の丑の日に飲みたいビール」というテーマで、土用の丑の日におすすめしたいビールをご紹介しました。さて、今回は「ビールと発泡酒の違いとは?」と題して、ビールの定義についてお届けしたいと思います。 普段、缶や瓶ビールのラベルを見ると味はビールなのに発泡酒?と思われた経験があるかもいれません。発泡酒については大手ビールが長らく商品開発に力を入れてきたこともあり、新ジャンル(第3のビール)としてご存じの方も多いかと思います。具体的にビールと発泡酒は何が違うのか?と疑問に持つ方も少なくないと思います。この違いを説明するために、ビールが何からできているのか見ていきたいと思います。 ビールは水、麦芽、ホップ、酵母を主原料として作ります。そして日本の酒税法ではアルコール度数が20%未満の物で、①麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの、②「麦芽の重量が全体の50%以上であること」、③「指定された副原料については麦芽に対して5%未満まで使用可」と定められています。この③の指定された副原料が品目が2018年に拡大され、多種多様なそれまで発泡酒だった飲み物がビールに定義されるようになったのです。※麦芽比率も67%未満~50%未満に緩和されました。 副原料というのは、味の調整や香り付けを目的に使用することが多く、どのような副原料を使用するかで完成するビールの香りや味わいが変わります。副原料として認定されている分るは大まかに①果物類、②コリアンダーなど③ビールに香り又は味を付けるために使用する物としてハーブや香辛料などになります。詳細はこちらから確認できます。 これらの副原料をどの程度使用するかで、ビールと発泡酒に分かれます。つまり、本来のビールの定義から近ければビールで、かけ離れ過ぎると発泡酒になります。このビールと発泡酒は、それぞれに掛かる税金の割合も異なり、ビールの税金が発泡酒よりも高いことが、この20年間大手ビールメーカーは発泡酒の開発を推し進めました。しかし、2026年4月にかけて、ビール、発泡酒、新ジャンル(第3のビール)で異なっている税率は発泡性酒類として一本化を進めることになっており、今後税金の比率が同じになることから、市場ではビールの再開発が進んでいます。余談ですがチューハイも26年に増税されます。 2018年ビールの定義が拡大したことでビールの種類が増えました。これは世界的なクラフトビールの成長も少なからず影響していると思います。国際的にビールの醸造技術に遅れを取れまいと、酒税関係者も懸念していたのではないでしょうか。お酒は趣向品として人々に幸せをもたらすと同時に、国を支える貴重な税収源であると共に、日本独自の文化としての側面も持ち合わせています。世界的にはビールとして副原料の使用できる品目は国によって定義が異なりますが、例えばドイツでは副原料を一切使用すること認めない「ビール純粋令」という物があります。一方で、フルーティーな味のビールが多いベルビービールなどでは、許可されている副原料の品目が多いことも有名です。このように世界的にビールの多様性が広がりつつあるなかで、日本のビール産業も新たな段階に入る過渡期であると言えます。食材が豊かに日本においてビールについても独自の進化を遂げることで、国際的な競争にも勝てるビールが日本で造られています。そんな日本産のビールをこれからもご紹介できればと思っています。 ...

土用の丑の日の飲みたいビール

土用の丑の日に飲みたいビール

こんにちはメイクラフトです。先日のニュースで2022年上半期のビール大手4社の出荷量が前年比を上回ったようです。業務用のビールの出荷量が回復していることや、連日の猛暑が追い風になっているようです。レジャーシーズンが近づいています。ワクワクするようなビール情報をお届けできればと思っています。さて、前回は「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」というテーマでした。クラフトビールを一層美味しく飲んで頂くために、グラスで飲むことのメリットをお伝えしました。さて、今回は土用の丑の日が近いこともあり「土用の丑の日に飲みたいビール」についてお送りします。 今年も土用の丑の日が近づいてきました。今年の夏の土用は7月20日~8月6日まで、さらに丑の日となると7月23日(土)と8月4日(木)の2日間になります。この土用というのは、簡単にご説明すると「季節の変わり目」を意味し、体調を崩しやすいこともあり、旬の物を食べて健康作りをしようというものです。夏の土用の丑の日は、うなぎを食べることが習慣化されていますが、以前は「う」がつく食べ物も食べられていたそうです。牛(牛肉)、馬(馬肉)、雲丹、うどん、梅干、瓜、ウインナーなどなど…。夏バテにならないように食べる事を考えると、どれも美味しそうです。一般的に土用の丑の日は夏の土用をさすことが多いかと思いますが、実は「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間をさし、夏以降ですと秋の土用は10月20日~11月6日になります。更に丑の日となると10月27日(木)になります。ちなみに秋の土用は「辰の日」に「た」のつく食べ物や青魚を食べると良いと言われています。今回は今年の夏の土用の丑の日に向けておすすめの山椒のビールをご紹介します。 現在、南は九州、北は北海道まで多くの和食や鰻専門店で、山椒ビールをお取扱いいただいています。鰻と山椒の親和性からも興味深く、かつ実際に食べ比べをしてみると味のペアリングとしても非常に相性がよく、多くのお客様にご満足いただいています。鰻をはじめ、牛肉、すき焼き、煮物など、しっかりとした味付けのお料理などに非常によく合います。この山椒のビールは岩手県一関市にある「世喜の一酒造」さんで醸造されており、その開発の経緯は社長さんが「日本らしいビールとは何か」という発想から誕生しました。山椒の香りとスパスの風味が豊かなビールです。海外でも人気が高く現在ではクラフトビールの本場アメリカを中心にシンガポール、台湾などにも輸出されています。外国人観光客が戻ってきた暁には、日本でも多くの外国人のお客様に日本らしいクラフトビールを楽しんでいただけたら嬉しく思います。 例年に比べて猛暑日が多くなる予想の2022年。土用の丑の日に美味しいお料理とビールはいかがでしょうか。季節の変わり目になりますので、くれぐれもお体には気を付けてお過ごしください。 飲食店様向け業務用の山椒ビールはこちらから 一般のお客様向け山椒ビールはこちらから 前回の記事「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」はこちらから ...

なぜビールはグラスで飲むべきか

なぜビールはグラスで飲むべきか?

こんにちは、メイクラフトです。ビールが美味しい季節になってきました。7月に入ったばかりですが、蒸し暑い日が続き今年の夏は長くなる予感がします。週末に街に出ると、以前は当たり前だった人混みがとても新鮮に思います。さて、前回は「ビールの歴史」を3回に渡りお届けしました。今回は「なぜビールはグラスで飲むべきか?」と題し、グラスがビールに与える影響を見ていきたいと思います。 クラフトビールは、グラスに注いで飲むことをお薦めします。ワインと同様に様々な形状のグラスがビールのフレーバーを引き出します。ある醸造家はグラスがビールに与える影響を3つあげています。 1つ目は飲みやすさです。例えば低アルコールのビールやピルスナーのように味が軽めのビールを飲む時はジョッキグラスのような形状が適していますが、味が濃縮されたクラフトビールは広口の小さなグラスで飲むのに適しています。お客様にとって飲みやすいグラスでビール提供することは、クラフトビールの魅力を最大限引き出すために抑えておきたいポイントです。 2つ目は香りです。ビールは嗅覚で味わうとより一層美味しく感じます。ビールの香りは主にビールのトップ付近の泡に閉じ込められていて、広口のストレートのグラスだと香りが逃げてしまいます。それに比べチューリップ型のグラスだと香りを閉じ込めることで、飲む際にその香りを堪能することができます。それぞれのビールに合った適切なグラスを使用することで、本来のビールの香りを感じることができるのです。 3つ目は温度です。基本的にビールは冷え過ぎると風味が損なわれ、苦味や辛口と炭酸が強くなります。のど越しや炭酸を楽しむピルスナーを除けば、そこまで冷やし過ぎる事で得られるものはありません。クラフトビールは要冷蔵品が多く冷蔵庫から取り出して提供されるケースが多いと思います。温度調整によって味の変化を楽しめる形状や、飲み口のよさとのバランスを考えて選ばれたグラスは、ビールの美味しさを更に引き立たせます。クラフトビールは夏場は10℃前後、冬場は12℃前後がおすすめです。 日本は四季と地理的な関係で気温の年較差が大きい国です。そのため季節に応じてビールの温度帯を微妙に調整することで、クラフトビールの味わいを最大限引き出すことも大切です。個性的グラスで楽しむ色と香り、深い味わいとお料理との相性、多種多様な種類。そんなクラフトビールが、今年の夏も多くの人に楽しんでいただきたいと思います。 前回の記事「ビールの歴史について」はこちらから 業務用ビールグラスはこちらから ...

ビールの歴史について③

ビールの歴史について③

こんにちは、メイクラフトです。関東地方は今週梅雨明けをしました。過去最早の梅雨明けだったようです。6月にも関わらず連日の猛暑で体にこたえる日々が続いていますが、みなさんも熱中症にはくれぐれも気を付けてください。さて、前回は「ビールの歴史について②」のお話しをしました。産業革命時代のビール造りの機械化などを振り返りましたが、今回は「ビールの歴史について③」として、禁酒法時代から今日にいたるまでの「ビールの100年」を振り返っていきたいと思います。 産業革命によってビール造りが機械化されたことで、ビール市場が急速に拡大しました。この頃に醸造されていた多くのビールは、今日で飲まれているビールのアルコール度数より高かったそうです。アルコール市場が急速に拡大したことで、労働者がアルコール依存症になるケースが多発し、アメリカ政府はアルコール醸造と販売の規制に乗り出したのです。こうして1920年~1933年の13年間に渡りアメリカでは「禁酒法」の暗い時代がやってきます。 それまで数千あったビール醸造所の多くが廃業に追い込まれ、残りのビールメーカーは生き残りを掛けて、アルコール度数が1%未満の「ニアビール」というビールを造ったり、クッキーを作るための「麦芽シロップ」などを生産していました。この時代に広く普及した飲物の1つに「ジンジャエール」などがあります。禁酒法によりアルコール依存者を劇的に減らしたことに成功した一方で、ストレス増加による暴力犯罪の増加を引き起こしたとも言われています。実際には多くの人々がアルコールを求めてカナダやメキシコに行くようになったり、マフィアが違法なアルコール売上で莫大な利益を生みだしたいと、社会的な影響は計り知れませんでした。 この頃のビールが現代のビール産業にもたらした物の1つに「容器」があります。禁酒法以前のビールは樽での流通が一般的で、主に「サルーン」と言われる西部風のBARで提供されていました。ただし禁酒法の時代になると、サルーンでのアルコール提供は禁止されビールを密かに流通されるために「瓶」での取引されることが始まります。ちなみに今ではお馴染みの茶色の瓶は、紫外線などの有害な光からビールの劣化を防ぐために茶色のビール瓶は1912年にアメリカで初めて使用され、今では世界中でビール瓶に茶色の瓶が多く採用されています。 そして1930年代になるとアメリカでは缶ビールが登場し、更に市場規模を拡大していきます。1940年代には禁酒法以前の醸造量まで復活を遂げ、1960年第後半になるとアメリカでは初めて缶ビールが瓶ビールを上回ります。こうして絶え間ない成長をこの100年で遂げたビール産業は、21世紀に入るとビール市場は更に拡大し2022年に世界のビール市場規模は60兆円以上にまで達しました。現在、欧米を中心にこの日本でも、特に若い意欲的な飲用者の間で、従来のビールやラム酒とは異なるモダンなビールへの嗜好のシフトが進んでいて、このクラフトビールは世界中の人々を魅了しています。 全3回に渡り「ビールの歴史について」を振り返ってきましたが、人類が作った最も古い飲み物の1つビールは様々な歴史を経て現代に伝わってきている事が分かり、改めてビールの魅力を再認識することができました。今回は禁酒法時代以降の2つの世界大戦時のビールや、日本におけるビールの歴史については情報量が多いために割愛させて頂きましたが、また次回以降にお届けできたらと思っています。 前回の記事「ビールの歴史について②」はこちらから 業務用クラフトビール専門店 MAYCRAFTはこちらから ...