なぜビールはグラスで飲むべきか?
こんにちは、メイクラフトです。ビールが美味しい季節になってきました。7月に入ったばかりですが、蒸し暑い日が続き今年の夏は長くなる予感がします。週末に街に出ると、以前は当たり前だった人混みがとても新鮮に思います。さて、前回は「ビールの歴史」を3回に渡りお届けしました。今回は「なぜビールはグラスで飲むべきか?」と題し、グラスがビールに与える影響を見ていきたいと思います。 クラフトビールは、グラスに注いで飲むことをお薦めします。ワインと同様に様々な形状のグラスがビールのフレーバーを引き出します。ある醸造家はグラスがビールに与える影響を3つあげています。 1つ目は飲みやすさです。例えば低アルコールのビールやピルスナーのように味が軽めのビールを飲む時はジョッキグラスのような形状が適していますが、味が濃縮されたクラフトビールは広口の小さなグラスで飲むのに適しています。お客様にとって飲みやすいグラスでビール提供することは、クラフトビールの魅力を最大限引き出すために抑えておきたいポイントです。 2つ目は香りです。ビールは嗅覚で味わうとより一層美味しく感じます。ビールの香りは主にビールのトップ付近の泡に閉じ込められていて、広口のストレートのグラスだと香りが逃げてしまいます。それに比べチューリップ型のグラスだと香りを閉じ込めることで、飲む際にその香りを堪能することができます。それぞれのビールに合った適切なグラスを使用することで、本来のビールの香りを感じることができるのです。 3つ目は温度です。基本的にビールは冷え過ぎると風味が損なわれ、苦味や辛口と炭酸が強くなります。のど越しや炭酸を楽しむピルスナーを除けば、そこまで冷やし過ぎる事で得られるものはありません。クラフトビールは要冷蔵品が多く冷蔵庫から取り出して提供されるケースが多いと思います。温度調整によって味の変化を楽しめる形状や、飲み口のよさとのバランスを考えて選ばれたグラスは、ビールの美味しさを更に引き立たせます。クラフトビールは夏場は10℃前後、冬場は12℃前後がおすすめです。 日本は四季と地理的な関係で気温の年較差が大きい国です。そのため季節に応じてビールの温度帯を微妙に調整することで、クラフトビールの味わいを最大限引き出すことも大切です。個性的グラスで楽しむ色と香り、深い味わいとお料理との相性、多種多様な種類。そんなクラフトビールが、今年の夏も多くの人に楽しんでいただきたいと思います。 前回の記事「ビールの歴史について」はこちらから 業務用ビールグラスはこちらから ...