ビールとお料理のペアリング

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クラフトビールとデザートのペアリング

どんなお料理でも必ずそれに合うビールがきっとあるはずです。それはデザートでも例外ではありません。甘いスイーツにコーヒー紅茶を楽しむ事は昔から定番ですが、デザートを食べながらビールを飲むことで新たな食体験を提供できるかもしれません。今回はそんな「クラフトビールとデザートのペアリング」についてご紹介します。 ペアリングを考えるときに、選択肢は2つあります。お互いを引き立てる「補完」的なペアを選ぶか、味が「対照」的なペアを選ぶか。例えば味が対照的なペアの場合、デザートの重さを軽減する、少しだけ酸味の効いたビール(フルーツビール)がおすすめです。ここで大事なのがビールの量が多いことはおすすめしません。あくまでもメインはデザートであり、ビールはそのお供にすぎません。スパークリングワインの代わりにスタウトやフルーツビールをデザート共に楽しめれば、きっと新たなデザート体験をお届けできるかもしれません。そしてお互いを引き立たせるペアで是非おすすめしたい組み合わせが、チョコレート系のスイーツと黒くローストしたビール(スタウトやポーター)です。チョコレートのビター成分とビールのビター成分が調和し、より複雑な味わいになります。このスタウトやポーターはデザートとのペアリングを試すなら最高のビアスタイルと言えます。 【スタウトとポーター】黒ビールと言われるスタウトとポーターですが、何が違うの?と思われている方も少なくないと思います。一般的にスタウトに比べてポーターの方が味がまろやかで、スタウトの方が味のコクが強く、アルコール度数も若干ポーターよりも高いとされています。どちらもコーヒーのようなコクがベースにありますので、甘いデザートやチョコレート系のデザートとよく合います。和菓子などでは黒蜜系の甘味ともよく合います。 【組み合わせの一例】スタウトやポーター×チョコ系や、スタウトやポーター×バニラアイスクリームなどのクリーム系のペアを考えるときに大切にしたいのが「補完」と「対照」です。スタウト×チョコ系のスイーツはチョコの濃厚な味を補完し更に協調させます。一方でスタウト×バニラアイスクリームは、バニラのクリーミーな味とスタウトのコクがそれぞれ対照的に味を行き来することで、味を更に豊かにさせます。ケーキやプリン×ブラウンエール ブラウンエールのバランスがケーキやプリンと絶妙にマッチします。こちらも補完的な役割でブラウンエールがデザートの味を更に引き立たせます。 デザートを食べながらお酒を楽しむシーンはまだ多くありません。お料理の後に楽しむデザート、午後のティータイムに楽しむデザート、いずれも家族や友達と共に楽しく過ごしている時間です。そんな時にデザートのお供にビールで、いつもと違った至福の一時を過ごすのもいいかもしれません。 ...

土用の丑の日の飲みたいビール

土用の丑の日に飲みたいビール

こんにちはメイクラフトです。先日のニュースで2022年上半期のビール大手4社の出荷量が前年比を上回ったようです。業務用のビールの出荷量が回復していることや、連日の猛暑が追い風になっているようです。レジャーシーズンが近づいています。ワクワクするようなビール情報をお届けできればと思っています。さて、前回は「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」というテーマでした。クラフトビールを一層美味しく飲んで頂くために、グラスで飲むことのメリットをお伝えしました。さて、今回は土用の丑の日が近いこともあり「土用の丑の日に飲みたいビール」についてお送りします。 今年も土用の丑の日が近づいてきました。今年の夏の土用は7月20日~8月6日まで、さらに丑の日となると7月23日(土)と8月4日(木)の2日間になります。この土用というのは、簡単にご説明すると「季節の変わり目」を意味し、体調を崩しやすいこともあり、旬の物を食べて健康作りをしようというものです。夏の土用の丑の日は、うなぎを食べることが習慣化されていますが、以前は「う」がつく食べ物も食べられていたそうです。牛(牛肉)、馬(馬肉)、雲丹、うどん、梅干、瓜、ウインナーなどなど…。夏バテにならないように食べる事を考えると、どれも美味しそうです。一般的に土用の丑の日は夏の土用をさすことが多いかと思いますが、実は「立春・立夏・立秋・立冬」の前18日間をさし、夏以降ですと秋の土用は10月20日~11月6日になります。更に丑の日となると10月27日(木)になります。ちなみに秋の土用は「辰の日」に「た」のつく食べ物や青魚を食べると良いと言われています。今回は今年の夏の土用の丑の日に向けておすすめの山椒のビールをご紹介します。 現在、南は九州、北は北海道まで多くの和食や鰻専門店で、山椒ビールをお取扱いいただいています。鰻と山椒の親和性からも興味深く、かつ実際に食べ比べをしてみると味のペアリングとしても非常に相性がよく、多くのお客様にご満足いただいています。鰻をはじめ、牛肉、すき焼き、煮物など、しっかりとした味付けのお料理などに非常によく合います。この山椒のビールは岩手県一関市にある「世喜の一酒造」さんで醸造されており、その開発の経緯は社長さんが「日本らしいビールとは何か」という発想から誕生しました。山椒の香りとスパスの風味が豊かなビールです。海外でも人気が高く現在ではクラフトビールの本場アメリカを中心にシンガポール、台湾などにも輸出されています。外国人観光客が戻ってきた暁には、日本でも多くの外国人のお客様に日本らしいクラフトビールを楽しんでいただけたら嬉しく思います。 例年に比べて猛暑日が多くなる予想の2022年。土用の丑の日に美味しいお料理とビールはいかがでしょうか。季節の変わり目になりますので、くれぐれもお体には気を付けてお過ごしください。 飲食店様向け業務用の山椒ビールはこちらから 一般のお客様向け山椒ビールはこちらから 前回の記事「ビールはなぜグラスで飲むべきか?」はこちらから ...

クラフトビールとお料理のペアリング

こんにちは、メイクラフトです。今回のテーマは「クラフトビールとお料理のペアリング」です。関東地方は今週梅雨入りをしまして、雨模様の天気が多く朝晩と肌寒い日が続いていますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。通りの向こうでは紫陽花が咲いていて、毎年この時期を迎えると季節の移ろいを感じ、日本は素晴らしい国だなと感じます。 前回は「海外のクラフトビールから受うる影響」についてお話ししました。先日とある勉強会でクラフトビールの今後について情報交換をした際に、“クラフトビールとお料理の組み合わせ”の話題で盛り上がりました。以前よりワイン×チーズのマリアージュや、日本酒×おつまみ、などの組み合わせがありましたが、クラフトビールでもお料理と合わせることで忘れがたい食体験を提供することができます。「マリアージュとは、お料理とお酒による化学反応で新たな味わいを創造する組み合わせを指し」、「ペリングはお料理とお酒のそれぞれの特徴を生かしつつ満足度を向上させる組み合わせを指す」、と考えています。 日本は食文化が豊かであることから、食中酒としてお酒を楽しむ傾向があり、どんなお料理にも合わせやすいお酒は多くありますが、味わい深いクラフトビールとお料理の組み合わせ次第では破壊力は抜群です。とあるラーメン屋さんでは、ゆず系のラーメンに合わせる形で、ゆずビールを提供されているようで、お話を聞いているだけで美味しそうなイメージが湧きます。焼肉とアンバーエール…ハンバーガーとIPA…餃子とピルスナーなども相性がよさそうです。一方で食後にショットバーなどでゆっくりとお酒を楽しむシーンにおいても、素敵なグラスに注がれたクラフトビールもまた違ったビールの楽しみ方の1つだと思います。ドライフルーツとクラフトビールの組み合わせも相性がいい物がありそうです。 以前に和食に合わせるビールをテーマに各ビールスタイルを集めて試飲会を実施したことがありました。結論から申し上げますと各ビールスタイルの中でも味の個性が細かく分かれていて、必ずしもこのお料理にはこのスタイルが合うという事が言えないことが分かりました。ただし相性のよいペアリングを見つけた時の感動は大きく忘れがたい体験になりました。ちなみにその際に試飲してみた組み合わせの中で印象的だったのが、お鮨×南信州のゴールデンエール、山口地ビールのゆずエールでした。お鮨のシャリに含まれている酢とゆずの相性、南信州ゴールデンエールのライトがお鮨に寄り添う感じで相乗効果を引き出していました。 お店自慢のお料理に合うクラフトビールを提供することで、そのお店だけでしか味わうことができない価値となり、お客様に満足いただけいるお手伝いができたらと思っています。これからもクラフトビールとお料理のペアリングの可能性を探りつつお伝えできればと思っています。 南信州 ゴールデンエール | 業務用クラフトビール専門店 メイクラフト (maycraft.beer) 山口地ビール 萩ゆずエール | 業務用クラフトビール専門店 メイクラフト (maycraft.beer) ...